今回は「初めての総入れ歯」の症例を紹介します。
症例について
主訴
「インプラント専門医院で作った仮入れ歯が合わなくて不安になった。」との事で来院されました。
治療前
インプラント専門で歯を抜いて、仮入れ歯を作ったが落ちるし噛み合わせも良くない。
コロナもあってなかなか行けなかったとの事でした。残りの歯の本数が少なく、病的に歯が移動しており、歯周病で骨も少なかったため総義歯で機能と口元の改善をはかっていくこととなりました。
カウンセリング
まずは、お悩みや不安、ご要望などじっくりお話を伺う事から始まります。
お口の中だけでなく人を診るよう心がけております。
患者様から、受診への第一歩がなかなか出なっかったというお話をよく耳にします。少しでも不安が解消されるようにサポート致しますので一歩前へ進んでみて下さい。
※痛みがある、歯がないなど、先に応急処置を優先する場合もございます。
精密検査
ただ単に歯がない所に入れ歯を入れるのではなく、、、
•この様な状態になった原因は何かな?
•かみ合わせがズレていないかな?
•残りの歯の状態大丈夫かな?長く持たせる秘訣は?
•骨はしっかりあるかな?
•どの様な治療計画がその患者様に最適かな?
など、、、
様々な角度、視点から状態を把握して行きます。
その後、患者様に再度カウンセリングさせていただきいくつかの治療計画を提示し納得の上、治療スタートしていきます。
治療用入れ歯
模型上や実際ののお口の中でしっかりシミュレーションを行い、治療用の入れ歯を装着して行きます。
ここからさらに入れ歯の概形やかみ合わせを調整し、につめていきます。
この期間は最終の入れ歯の良し悪しを決める重要なステップです。患者さん自身も実際の義歯を装着し、リハビリを行いながら最終の義歯を見据えてDr.とコミュニケーションをはかり、情報を共有していきます。
そして、装着後1.2週間後、お食事の状況を確認したところ
からあげ(硬い部分は避けていたとの事)でした.
※新しい靴を買った時、靴擦れを起こす様に、入れ歯も擦れて傷ができることがある為、最初の食事はおうどんなどやわらかいものを推奨しています。おうどん、おかゆと言うと病的なイメージがあり気持ちが沈むため、リゾットなどポジティブな食事もおすすめしてます。
歯茎の形が特殊
お口の中の状況は、10人いれば10通りあります。テンプレートのように教科書通りの入れ歯を当てはめていけば楽なのですが、そうはいきません。大切なのは、術前の診断と治療用入れ歯の進め方です。
治療後
この頃になると、お食事の状況を問診すると
ピーナッツとおっしゃってました。
※治療用入れ歯の段階でお食事状況を確認すると多い回答が、比較的何でも。中には、最初の2週間くらいは、たまごサンド、2.3ヶ月たつと焼き鳥とお答えになる患者様もおられれば、最初の1週間は、唾液を飲み込むのに違和感があったとお答えがありました。治療用義歯を入れた当日からトンカツとおっしゃる方もいれば、お寿司を食べて擦り傷ができて後日調整に来られた方もおられました。(なので最初は、やわらかい食事を推奨しております。)
今回のアンケートは、当院調べです。
お口の中の状況は人それぞれです。性格もそれぞれです。
正しい治療法を選択するのも大切ですが、どれを納得して選択するかに重点をおいたカウンセリングが当院の特徴です。
どうぞお気軽にご相談下さい。
治療の詳細
治療内容 | 総義歯(入れ歯) |
費用 | 45万(税別) |
期間 | 6ヶ月 |
リスク・副作用 | 治療期間がかかります。 |
監修者情報
院長 加藤 晴康
大阪歯科大学に入学し、歯科医師免許取得。
卒業後は、口腔外科にて研修後、東大阪本多歯科医院にて約10年本多正明先生に師事し、総合診断、補綴を徹底的に学び研究・教育に従事。