入れ歯になる年齢は40代から!?厚労省のデータを元に解説

「入れ歯」というと、ご高齢の方が着けているイメージが強いですよね。

実際、70歳以上の60%程度は「食事の際に入れ歯をしている」というデータがあります。それなら私はまだまだ大丈夫、と気を抜いてしまう方も多いかと思いますが、入れ歯になり始める年齢というは、もっと若いのが現実であり、その点には十分注意しなければなりません。

ここではそんな入れ歯になり始める年齢やその原因、入れ歯にならないためにすべきことなどをわかりやすく解説します。

 

日本人が入れ歯になり始める年齢

歯を失い始めるのは40代

入れ歯になるのは、歯を1~2本失い始めてからです。そこでまず、厚生労働省が提供している「歯の平均本数データ」を見てみましょう。

一人あたりの歯の数の平均値(年齢階級にみた一人平均現在歯数)[

一人あたりの歯の数の平均値

永久歯は親知らずを除くと全部で28本あるのですが、45歳を超えると歯の本数が減少していっていますね。

次に義歯(ブリッジや入れ歯)の使用率データを見てみましょう。

義歯を使用している人の割合

義歯を使用している人の割合

※【引用】厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット 「歯の喪失の実態

 

45歳以降のデータとなりますが、部分入れ歯の使用率が5%になっています。年齢を重ねるごとにその数値は増えていき、75歳以上になると総入れ歯の使用率でさえ40%に達するのです。

入れ歯の使用率が急増するのは65歳以降

先ほどの表を見ると、65歳以降に部分入れ歯・総入れ歯の使用率が急激に増加しているのがわかります。この年代に達すると、何らかの義歯を装着しているのは当たり前ということになります。同時に、たくさんの歯を失っていることも意味します。

 

入れ歯になる原因について

入れ歯は失った歯を補う装置なので、「入れ歯になる原因=歯を失う原因」といっても間違いではありません。そこで改めてお伝えしておきたいのが「日本人が歯を失う原因」についてです。

 

歯を失う原因第一位は「歯周病」

もうすでにご存知の方も多いかと思いますが、日本人が歯を失う一番の原因は歯周病です。歯周病は歯を支えている歯茎や歯槽骨を破壊する病気であり、その症状が深刻になると歯を抜かざるを得なくなるのです。ちなみに、「4mm以上の歯周ポケット」があると歯周病が疑われるのですが、その割合は40代で45%、50代で50%、60代で60%となっています。歯周病とは縁のなさそうな20代でも30%が歯周病にかかっているといわれています。

 

歯周病は自覚しにくく歯を失うまでも早い

虫歯は歯の表面に穴が開いたり、歯痛が生じたりするなど、比較的比較的自覚しやすいですよね。そのため、治療を開始する時期も早く、歯を失うほど重症化するケースは一部に限られます。一方、歯周病は痛みなどの具体的な症状が現れにくい病気であり、気付いた頃には重症化していることが多いです。これが歯を失う原因第一位になる理由であり、歯周病に関して最も注意すべき点ともいえます。なぜなら、歯周病は早期に治療を開始すれば、歯を失うほどの重症化は免れるからです。

 

入れ歯が歯を抜く装置に!?

残りの歯も含めた多角的な診断がなければ、残りの歯に負担が過大にかかり、入れ歯が歯を抜く装置になってしまいます。
現在の状態、将来的な事も見据えた入れ歯の設計や診断がとても大切です。
入れ歯になる年齢からみて加齢と共に加速度的に歯を失っているのは、歯がない所への対応が良くない事も一つの大きな要因と考えられます。

 

まとめ

このように、ブリッジや入れ歯になり始めるのは40代後半からで、それは歯周病を重症化させやすい年代でもあります。もうすでにその年代に達している方は、今すぐにでも口腔ケアを徹底しましょう。もうすでに歯周病や虫歯を患っているのであれば、1日でも早く治療を始めることが大切です。そうすることで、入れ歯を装着する必要のない生活を送ることができますよ。

 

監修者情報

監修者情報

院長 加藤 晴康

大阪歯科大学に入学し、歯科医師免許取得。
卒業後は、口腔外科にて研修後、東大阪本多歯科医院にて約10年本多正明先生に師事し、総合診断、補綴を徹底的に学び研究・教育に従事。

 

 

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