
「50代で入れ歯なんて…」とショックを受けていませんか?
入れ歯と聞くと高齢者のイメージが強く、50代でその選択肢が現実になると、驚きや不安を感じる方も多いです。しかし実際には、歯周病や過去の治療の影響、生活習慣などから、50代で歯を多く失い、入れ歯を検討する方は少なくありません。また、様々な理由からずっと歯医者に行けず、自然に歯が抜けたりして残りの歯もグラグラし、総入れ歯にされる方もおられます。
この記事では、50代で入れ歯になる原因や選ばれる背景をはじめ、インプラントとの違いや入れ歯の種類、目立たない治療方法などの現実的な面まで、大阪で入れ歯治療に専門的に取り組むデンタルオフィスハルがわかりやすく解説してまいります。
初めての事で、「分からない事も分からない」と思いますので、今までの多くのカウンセリング実績から同じ悩みをもった患者様の不安点などもご紹介させていただきますので、参考にしてみて下さい。
歯を失ってしまったことを責める必要はありません。大切なのは、今の状態からどう快適な生活を取り戻すかです。誰にも相談できずに悩んでいる方にも、安心して読んでいただけるよう、歯科医の視点から丁寧にご説明します。
50代で入れ歯が必要になる割合はどれくらい?

厚生労働省の調査では、50代で入れ歯をしている割合は5%〜10%で、50代後半にかけて、この割合は大きくなっていきます。
50代で歯がない人の割合は、60%〜70%です。50代では、ほとんどの方が歯を失っているということになります。中には入れ歯を入れてしっかり治療しないといけないのに、歯がないのを放置している方もおられますので、実際には、入れ歯が必要な方は、もう少しおられると思います。
ですので、決して「私だけ…」とショックを受ける必要はありません。ご自身の健康に向き合う事で、今まで歯がない事でずっと抱え続けてきた不安や悩みを解消しませんか。
50代で歯を失う原因とは?
データとして、50代で歯を失う原因は「歯周病」とされてます。しかし、当院では、単純に歯周病が原因とは考えていません。
始まりは歯周病であっても、さまざまな修飾因子が関わって歯を失います。
- ・かみ合わせ、歯並び
- ・歯ぎしり、かみしめ
- ・歯科恐怖症や過去のトラウマ
- ・生活背景
- ・歯医者での治療が原因
患者様だけが原因でない事もありますので、ここをしっかり診ることが大切です。なので当院では、傾聴するカウンセリングに重点をおいてます。
患者様の中には、「怒られると思っていたので足が遠のいていました。」とおっしゃられる方もおられますが、決してそんなことはありません。体や心の病気などが原因で、歯周病でなく虫歯で歯がボロボロで歯を失う方も多くおられます。
このように、原因は一つではないことがほとんどなので、必要な情報収集のため時間をとったカウンセリングと検査が必要となります。
入れ歯とインプラント、何が違う?50代の患者様に最適な治療とは

ここでは、一般的な入れ歯とインプラントの違いよりも、50代の患者様にとっての違いをお話したいと思います。年代によっては条件や考え方、病気の状態にも特徴があります。ですので、30代や70代だと違いが変わってくる事もあります。
50代で考えるべき入れ歯とインプラント、どちらが最適?その要件は?
50代の方が歯を失った際に、入れ歯かインプラントで悩むのであれば、以下の点について確認しておくのが良いかと思います。
- ・歯を失った原因を考える
- ・先を見据えて治療法を考える
- ・気持ちの面や生活面を考える
歯を失った原因を考える
50代に入ってくると、治療箇所や歯を失うことが多くなってきます。原因としては、歯周病、虫歯、かみ合わせ(歯ぎしり、かみしめ)が多くをしめます。原因によって対処が変わってきます。もし、歯周病で歯を失ったのであれば、インプラントを入れても、インプラントがまた歯周病になる可能性が高いです。失った原因によりどちらが最適か変わってきます。
先を見据えて治療法を考える
治療したら終わりでなく、そこから長く持たせることが大切です。また、入れ歯やインプラントを入れる目的は、残りの歯に負担がかからないようにするためでもあります。50代であればこの先何十年と使用して行くので、いかに残りの歯を守って行くか。そして、もし何かしらの再治療になったとしても、どちらがシンプルに対応しやすいか。残りの歯の条件によりどちらが最適か変わってきます。
気持ちの面や生活面を考える
どちらの治療を受けるにしても、気持ちが追いつかないと、納得をしないと満足した結果に結びつきません。また、仕事や、お子さん、病気、費用面などによっても、入れ歯とインプラントのメリットデメリットが逆転することもあります。お口の中以外の条件によりどちらが最適か変わってきます。
50代の患者様にはインプラントも素晴らしい選択肢の一つです
インプラントは適切に用いれば患者様の満足度が非常に高い治療法です。50代という年齢を考えて、生活の質の向上に大きな恩恵をもたらします。ご自身の歯のように使えて、残存する歯にも負担をかけにくいです。
しかし、インプラントが良くて入れ歯はそれに劣るというわけでは決してありません。どちらも同軸上にあるものであり、どちらがご自身に適切かということです。
ご友人やご家族がインプラント良かったよとオススメされてもそれがご自身に適切かどうかは別の話になります。独身のAさんが、2人乗りのスポーツカー買って良かったよ〜と、5人家族のBさんオススメしても合わない、適切でない可能性が高いのと一緒のことになります。
ご自身のお口の中の条件や、ライフステージ、生活背景なども含めて専門機関へご相談することが不安を解決する近道です。当院は、何が患者様に適切かを傾聴するカウンセリングからアドバイスさせていただいております。
「抜いて総入れ歯しかない」は本当?50代の歯を守る選択肢

基本的には、残せる歯は残して入れ歯を作製した方が良いです。
歯を残すメリットとしては以下が挙げられます。
- ・入れ歯のサイズを小さくできる
- ・入れ歯の安定感が向上する
- ・歯と歯根膜が残っていると、噛んだ感触がある
※歯根膜:噛む感触を司どるセンサー
ただし、「抜いて総入れ歯しかない」というレベルであれば、虫歯がなくても、残りの歯に対して何かしらの処置が必要になることが往々にしてあります。なぜなら、入れ歯を入れるにあたって、残りの歯が不都合な位置に移動していたり、歯の形が変化していると理想的な入れ歯を入れることができないからです。
処置をしたとしても、見た目や機能的に満足する入れ歯を入れることができない、費用と時間をかけて保存したとしても、長く持たない(2.3年も持たない)ような状況ですと、抜いて総入れ歯にした方が治療やメンテナンスもシンプルになり、理想的な入れ歯を入れることができます。
一方で、先生の視点としては抜歯と言われたが、ショックを受け患者様の気持ちが追いつかないこともあります。そんな時は、当院では、治療用入れ歯を入れてから、本当に抜歯が必要か再評価していきましょうとお話することもよくあります。余儀なく歯を抜かないといけなくなった、でも入れ歯の安定感やサイズをより向上させたいのであれば、数本のインプラントを使用してインプラントオーバーデンチャーにすることも可能です。
まずは、歯を抜く前に、本当に歯を抜く必要性があるかどうか、抜く理由などしっかりカウンセリングをしましょう。入れ歯でも様々な選択肢が当院にはありますのでぜひご相談ください。
入れ歯以外の治療法も、柔軟にご提案いたします
当院では、「入れ歯にするしかない」という一方的な診断ではなく、その方にとって何が最善かを患者様と一緒に考える診察・カウンセリングを大切にしております。
どの治療法が「正しいか」というよりも、どの治療法が「あなたに合ってるのか」を一緒に探していくそれが当院が最も大切にしている診療スタンスです。寄り添いながら、向き合っていきます。
患者様は専門的なことが分からない、もっと言うと、分からないことも分からない状態です。多くの似たお悩みの患者様のカウンセリング実績がありますので、なるべく理解しやすいように、類似例の患者様のお話をしたり、よくある質問や例え話をふまえて、専門的な複数の意見の提案をさせていただいております。
カウンセリングから治療を丁寧に進めさせていただき、納得と安心のある前向きな選択を私たちと一緒に見つけていきましょう。
50代で入れ歯を選ぶメリットとデメリット

50代で入れ歯を選択せざるを得ないとなると、不安でショックを受けている方もおられると思います。
不安でショックな理由は、入れ歯の事が分からない、知識がない。だと思います。
ここでは、一般的な入れ歯のメリット/デメリットをお伝えします。もちろん患者様各々でのメリット/デメリットもございますが、少しでも入れ歯のことを分かっていただければ、お気持ちが楽になると思います。
当院は大阪入れ歯専門外来という名前ではありますが、入れ歯を無理に勧めるのではなく、メリット/デメリットの両面を知っていただいた上で治療を進めさせていただいております。なので、ここではメリット/デメリットをお伝えさせていただきますね。
入れ歯を選ぶメリット
50代の患者様が入れ歯を選ぶメリットは以下の通りです。
- ・費用が比較的抑えられる
- ・治療期間が短い
- ・対応症例が多い
以下でそれぞれ詳しくご説明します。
費用が比較的抑えられる
保険外の入れ歯の費用は、保険外のブリッジやインプラントと比較すると価格面を抑える事ができます。
ブリッジやインプラントは、失った歯の本数分費用がかかります。つまり、歯の欠損が多ければ多いほど費用の負担が増えます。しかし、入れ歯であれば、欠損の本数が増えても、入れ歯一つでまかなえるので費用の上限があり、大きな負担になりにくいのです。
治療期間が短い
治療期間が長いと、リスクが大きくなります。
治療途中というのは、病気の状態が止まっている訳ではありません。つまりこの期間が長くなると病状が悪化する可能性も高くなります。
また、患者様のとられる時間も大きくなります。50代となると、なかなか歯科治療に時間をかけたくても、かけにくい背景もあると思います。短ければ短いほど良いと言う訳ではありませんが、入れ歯は他の治療法に比べると治療期間が短く、比較的早く機能と見た目の回復が可能となります。
対応症例が多い
インプラントやブリッジなど条件によっては、「できない」こともあります。しかし、入れ歯は基本的にどんな条件(全身的な問題など)でも対応することが可能です。
よくご相談で、「入れ歯しか無理と言われました。」とお話になる患者様がおられますが、悲観的に考えるのではなく、入れ歯だからできる、入れ歯にしかできないこともありますので、前向きな気持ちで捉えていただきたいです。
対応症例が多い他の理由は、材料や設計により多種多様であるということです。入れ歯は、お口の中の条件や、患者様の要望によりアレンジの幅が大きいです。10人いれば10通り以上の入れ歯があります。様々な症例に適応できる特徴があります。
入れ歯を選ぶデメリット
続いて50代の患者様が入れ歯を選ぶデメリットは以下の通りです。
- ・噛む力が天然歯やインプラントに比べて弱い
- ・違和感が生じることがある
- ・外れてしまう不安がある
以下でそれぞれ詳しくご説明します。どんな治療法にもデメリットの側面はあります。そのデメリットの当院での対策や対応の取り組みについてもお話させていただきます。
噛む力が天然歯やインプラントに比べて弱い
入れ歯の噛む力が天然歯やインプラントに比べて弱いのは事実です。ご自身の歯で噛む力を100%とすると、入れ歯では30%程度と言われています。しかし、実際はこの数字だけでは判断できない事がほとんどです。2点ご説明します。
1点は、咀嚼の時、歯と歯はほとんど接触していません。圧搾空間という形で、歯と歯の間には少しの隙間があり物をこねます。ですので、直接的にこの力のかかり方の差が咀嚼の差に出るとは限りません。
もう1点は、歯の噛む面(凸凹したところ)の形や、かみ合わせにより咀嚼の差に影響がでてきます。逆にいうと天然歯やインプラントであっても、歯の噛む面(凸凹したところ)の形や、かみ合わせが悪いと、咀嚼ができません。
結論としては、入れ歯の噛む力が30%程度だとしても、実際に30%しか咀嚼できないというわけではないため、想像以上にしっかりとお食事を楽しんでいただけます。
当院では、こういったことをふまえて入れ歯でも咀嚼できる工夫をしています。より満足度を向上させたい患者様には、必要性があれば、少数のインプラントを支えにして入れ歯を作製するインプラントオーバーデンチャーも選択肢として提案することもあります。
違和感が生じることがある
入れ歯に違和感を感じる方は少なくありません。
そもそもフィット感のない入れ歯だと、違和感を感じてしまうのは前提ですが、しっかりフィットしてて、かみ合わせも問題ない入れ歯だとしても、以下のような2つのパターンで違和感が生じることがあります。
一つは、入れ歯の設計や構造上の問題です。歯や歯茎を失った部分に入れ歯で補うのは良いのですが、入れ歯を安定させるために、失ってない部分にも入れ歯の材料をカバーしないといけない事が往々にしてあります。これが違和感につながりますが、極力材料を薄くしたり、入れ歯をコンパクトに設計する工夫によって慣れやすくなります。
もう一つは、歯がない状態を長期間放置してると、舌や頬がそれに慣れてしまいます。そして、急に入れ歯が入って来ると、舌や頬は、それに合わせて急に今までとは違う動きをせざるを得なくなります。これが違和感につながりますが、再度適切にリハビリテーションをすることで慣れていきます。
何でも最初、体につけるものはには、違和感はつきものですが、適切に対応することで、うまく付き合って行けるようになります。
外れてしまう不安がある
ご相談に来られる患者様で、入れ歯が外れる不安をお話になる方は、総入れ歯の方がほとんどです。
「歌を歌うのですが、外れるのが不安です。」「講演活動しているのですが外れるのが不安です。」とお話になられます。入れ歯が外れて恥ずかしい思いをする事に不安になられます。
部分入れ歯では、しっかり治療すれば、まずその心配はありません。総入れ歯でも、歯茎に吸着させますので基本的には外れませんが、絶対ではありません。この100%でない状況が不安だと思います。
例えば、会食であったり、大勢の人の前で話すような絶対に外れて欲しくない、心配をせずに集中したい、楽しみたい状況はあると思います。
そんな場合は、しっかりフィットし、かみ合わせが安定した入れ歯を前提として、入れ歯安定材をおすすめしています。安定剤なしでも外れにくい入れ歯に安定材を適切に使用すると、かなり力を入れないと取れません。
入れ歯は、何かあった時に外せるのもメリットなのですが、場面場面で安定材を使用するのも良いです。その煩わしさをなくしたい、より入れ歯を小さくしたい方は、部分的にインプラントを入れて入れ歯を固定することをおすすめします。
「怒られそう」「恥ずかしい」と感じて来院をためらっている方へ

当院には、こんな患者様が来られます。
- 「勇気を出して相談に行ったのですが、怒られてしまって…」
- 「ひどい状態なのは自覚していますが、相談に行ったら、直接的に怒られてはないですが、雰囲気が怒られている感じだったんです…」
- 「カウンセリングの時の声が大きくて嫌だった…」
- 「地域の歯科医院で、個室でもないので、知ってる人がいたら、恥ずかしくて…」
- 「私が一番ひどいと思います。恥ずかしいです…」
同じ悩みや不安をもった患者様が来院されますので、何かお力になれると思います。
カウンセリングが終わりに近づくと、みなさまこうおっしゃいます。
- 「方向性が見えてきて楽になりました。」
- 「だいぶ不安がなくなりました。勇気を出して来てよかったです」
この言葉を聞くだけで、少しでも力になれてよかったと嬉しく思います。
歯医者に長く行けていなかった方も安心してご相談いただけます
当院には、過去にこんな患者様が来られました。
「歯医者が怖くて一度も歯医者に行った事がない。」「数本しか歯が残ってないが、全部自然に歯がとれてしまった。」
それぞれ50代の男性、40代の女性です。どちらも現在治療は終了し、定期検診に来ていただいてます。
歯医者に行きたくない、行けない。治療を中断してしまった等みなさん理由は様々です。当院は、そのことを怒ったり、責めるのでなく、そうせざるを得なかった理由を傾聴します。また、そんな中、勇気を出して来院していただいた気持ちを後押しできたらと考えております。
気持ちが前向きに、不安が和らぐようカウンセリングを重視しておりますのでどうぞ安心してご相談ください。
無理に治療をすすめることはありません
歯科医療は、我々のものではなく、患者様のものです。
無理に勧められたと思うのは説明がないからと言われますが、当院は説明さえあれば良いとは思いません。
説明があったとしても、カウンセリングが歯科医師から患者様への一方通行であれば意味がないと考えています。患者様のことを理解せずに説明をすすめられると、患者様は、頭も気持ちも置いてけぼりになってしまいます。
ですので当院は傾聴のカウンセリングに重きをおいております。その上で、プロとしての見解やアドバイスをさせていただいております。納得して治療に向き合っていただきたいので、無理に治療をすすめることはありません。
まとめ:50代で入れ歯は恥ずかしくありません。まずは無料カウンセリングへ

50代で入れ歯を選択される方は少なくありません。
「恥ずかしい」「ショック」と気持ちが追いつかない方もおられるでしょう。決して恥ずかしいなんてことはありません。生活背景や遺伝的な歯の問題など人それぞれですので、お口の中の状況に違いがあって当然です。
また、入れ歯も、お口の中の条件によって難易度が大きく変化します。
「もう少し早くに対応できてこの歯を残せたら、入れ歯の安定に役立ち満足度が向上するのになぁ」
「進行する前にこの歯を取ってれば、大きく骨を失うことなく、入れ歯が安定し満足度が向上するのになぁ」
このように思う事がよくあります。
悩みや不安をずっと抱えたまま過ごすと、大きなストレスをずっと抱え続けながら生活しなければならないので、幸せな人生から遠ざかってしまいます。
カウンセリングの中で患者様からよく聞く会話が、「ずっとずっと悩んで来ましたので…」です。話を聞いてもらい、方向性が見えるだけでも気持ちが「スッと」しましたと話される患者様も多くおられます。お話を聞かせていただけましたら、きっと何かお力添えできると思います。
監修者情報

院長 加藤 晴康
大阪歯科大学に入学し、歯科医師免許取得。
卒業後は、口腔外科にて研修後、総合診断、補綴を徹底的に学び研究・教育に従事。


