今回は、総入れ歯と部分入れ歯の症例を紹介します。
残りの歯が良い状態でなく、前の連結した差し歯も取れてしまい
見た目の不安と食事の困難により相談に来られました。
近くの歯医者に相談と検査に行き、そこで
「残っている歯を全部抜かないといけない」
「入れ歯は無理で、インプラントならできる」
そして、、、
「骨を削らないといけない」
と言われショックを受けておられました。
特にショックだったのが、歯を全部抜かないといけないと骨を削らないといけない事でした。
お話を聞きながら表情もよく見るのですが、どうしたらいいか分からない
怖さと不安に満ちた表情をされておられました。
誰に相談したらいいか分からず、ずっと一人で抱えてこられたんだと思います。
当院では、一つの選択肢だけでなく様々なプランニングをして義歯を作製することが可能です。
何が正解かでなく、他の選択肢のメリット、デメリットを聞いた上で、どう納得するかが大切です。
症例紹介
奥歯がなく、歯が傾いたまま放置をしてしまい、入れ歯を入れるすき間がなく
骨が盛り上がっていました。。
噛み合わせと歯の形を修正し入れ歯治療を進めていきました。
治療前
カウンセリング
まずは、お悩みや不安、ご要望などじっくりお話を伺う事から始まります。
お口の中だけでなく人を診るよう心がけております。患者様から、受診への第一歩がなかなか出なっかったというお話をよく耳にします。少しでも不安が解消されるようにサポート致しますので一歩前へ進んでみて下さい。
※痛みがある、歯がないなど、先に応急処置を優先する場合もございます。
精密検査
ただ単に歯がない所に入れ歯を入れるのではなく、、、
•この様な状態になった原因は何かな?
•かみ合わせがズレていないかな?
•残りの歯の状態大丈夫かな?長く持たせる秘訣は?
•骨はしっかりあるかな?
•どの様な治療計画がその患者様に最適かな?
など、、、
様々な角度、視点から状態を把握して行きます。
その後、患者様に再度カウンセリングさせていただき
いくつかの治療計画を提示し納得の上、治療スタートしていきます。
☆このような流れになりますが、やはり見た目は大事なので早く仮の入れ歯の作製に!!
治療用入れ歯
歯を残したまま型取り(うまく工夫して歯が抜けないように型を取ります)をし、模型上で歯をカット(抜歯を想定した模型を作製)し仮の総入れ歯を作製して行きます。
歯を先に抜いてしまうと、見た目も含めて日常生活に支障が出ますので、歯を残して型取りします。
抜歯は、完成した入れ歯を装着すると同時に行います。
歯が全くない期間がないので、患者さんに安心していただけます。
☆型取りの時に、歯が抜けない様に、型取りの材料に持っていかれない様に、工夫するのがポイントです!!
入れ歯の痛みの原因の一つとしてかみ合わせがあります。
かみ合わせがズレたまま入れ歯を作成すると力のかかる方向により入れ歯が外れやすくなり歯茎に痛みを生じてしまいます。
的確な治療手順が大切です。
長期間奥歯がなくかみ合わせが大きくズレていた為かみ合わせを整える治療用入れ歯を装着して行きます。
問題ないかの確認を行い患者様とお話しながら修正点など見て行きます。
かみ合わせの調整を繰り返しズレを修正しております。
食事も可能となります。
治療後
全部の歯は抜かずに。骨は削らずに。
患者さんの気持ちに寄り添える計画で治療することができました。
治療する前のプランニング時、治療後の時に涙されていたのが印象的でした。
ポイントは、
診査診断(特に奥歯のかみ合わせ)と奥歯に入れ歯を入れる為の下ごしらえ(環境作り)です。
↓
お口の中の状況は人それぞれです。性格もそれぞれです。
正しい治療法を選択するのも大切ですが、どれを納得して選択するかに重点をおいたカウンセリングが当院の特徴です。
どうぞお気軽にご相談下さい。
主訴 | どうしたらいいか分からない。相談したい。 |
治療内容 | 総入れ歯、部分入れ歯 |
費用 | 各々45万(税別) |
期間 | 6ヶ月 |
リスク・副作用 | 治療期間がかかります。 |
監修者情報
院長 加藤 晴康
大阪歯科大学に入学し、歯科医師免許取得。
卒業後は、口腔外科にて研修後、東大阪本多歯科医院にて約10年本多正明先生に師事し、総合診断、補綴を徹底的に学び研究・教育に従事。