今回は、過去に全く入れ歯を入れた経験がない患者様です。子供の頃、麻酔せずに治療したのがトラウマで、それ以来歯医者に行ってないとの事でした。食事の満足度を向上させたかったのと人前に出るのに歯がないと困るとの事で入れ歯で治療を希望されました。ポイントは、総入れ歯を安定させる要素の一つである入れ歯の吸着です。
症例紹介
主訴
歯がボロボロで、総入れ歯にしたい。
治療前
長期間歯がなく、また重度の歯周病になっていた為、大きく歯茎(骨)がやせてしまってました。
こうなると入れ歯の支えが少ないため、機能時に入れ歯が動き、様々なトラブルが起きやすいです。
歯がグラグラしている方は、早めに治療する事をオススメします。
なるべく精密に型取りをするために治療用入れ歯を用いて、その治療用入れ歯を用いて型取りの精度を
上げていく治療計画を立てました。
まずは、精密検査を。
精密検査を行い、歯茎や骨、顔貌や口元の状態を確認し、模型上やレントゲンでしっかり診断を行った後、治療用入れ歯を装着して行きます。機能や審美面で問題ないかの確認を行い、患者様とお話しながら修正点など見て行きます。
ここで歯茎の状態を整えていき、精密な型取りをする下ごしらえをしっかりしていきます。
治療後
完成した入れ歯です。自然に歯の色を調整し、機能や審美面(口元も含めて)の回復を行いました。
そして当院の特徴であるなるべく自然にキレイに。
個々に合わせて人工の歯や色を組んでいますので、同じ総入れ歯であってもみなさんそれぞれ特徴が違います。
今回のポイントの精密な型取りを進め、吸着を達成できましたが
入れ歯の安定に同じく大切な噛み合わせの治療も行っております。
キーポイント1(動画)
実際の入れ歯が吸着してる時の動画です。
想像してみてください。
2枚の板をお水に濡らして合わせると取れにくいですよね?
それと同じ作用になります。
治療後
最初の問診時の食事の状況→最初は唾液を飲み込むのに違和感があった(1〜2週間程で慣れたとのこと)。
総入れ歯装着時の食事の状況→比較的何でも。
治療中は、機能や審美(口元も含めて)の安定を図る為シミュレーションを重ねて
患者様とコミュニケーションを図ります。
お口の中の状況は人それぞれです。性格もそれぞれです。
正しい治療法を選択するのも大切ですが、どれを納得して選択するかに重点をおいたカウンセリングが
当院の特徴です。
どうぞお気軽にご相談下さい。
主訴 | しっかりとした総入れ歯を作りたい。 |
治療内容 | 総義歯(入れ歯) |
費用 | 総義歯(入れ歯):45万(税別) |
期間 | 5ヶ月 |
リスク・副作用 | 土台となるご自身の歯をとる必要があります。 |
監修者情報
院長 加藤 晴康
大阪歯科大学に入学し、歯科医師免許取得。
卒業後は、口腔外科にて研修後、東大阪本多歯科医院にて約10年本多正明先生に師事し、総合診断、補綴を徹底的に学び研究・教育に従事。