歯を残して噛めるようにした総入れ歯(入れ歯)とコーヌスクローネ義歯(ドイツ式入れ歯)の症例

今回は「歯がグラグラで噛めない。自然な入れ歯で綺麗にしたい。」という主訴でご来院頂いた患者様に対して特殊プラスチックを使用した総入れ歯(入れ歯)とコーヌスクローネ義歯(入れ歯)の症例を紹介します。

特殊プラスチックの入れ歯

優れた耐衝撃性を実現した義歯床用レジン「ジーシープロインパクト」を使用した入れ歯（義歯）です。

• 衝撃に強い
• 応力に強い
• 靭性があり
• 乾燥に強い
• 劣化しにくい
• 修理しやすい

という特徴があります。

特殊プラスチック義歯について

症例紹介

主訴

「歯がグラグラで噛めない。自然な入れ歯で綺麗にしたい。」との事で来院されました

治療前

歯周病になり、歯が傾いて、かみ合わせもズレていた為、入れ歯で自然に、そして噛める様に。

残りの歯の状態も診査し入れ歯の支えに使用し、総入れ歯とコーヌスクローネ義歯(入れ歯)で対応することになりました。

コーヌスクローネ義歯（入れ歯）の原理

コーヌスクローネ義歯（入れ歯）は、茶筒（ちゃづつ）のような構造になっております。
茶葉を入れる茶筒は、強く振っても蓋は外れないですが、蓋にゆっくりとした力を加えると簡単に外れます。

そのため、茶筒式入れ歯とも言われます。

治療の流れとしましては、残りの歯を入れ歯の支えに使用できるように治療を行います。

それと同時に、長期間奥歯がなく、かみ合わせが大きくズレていた為、かみ合わせを整える治療用入れ歯を装着して行きます。

精密検査を行い、患者様とお話しながら修正点など見て行きます。もちろん、口元や見た目も確認していきます。

ここでの患者様や入れ歯専門の歯科技工士さんとのコミュニケーションが大切です。

最終的な入れ歯を見据え、問題点などクリアした後、最終の入れ歯へと進めて行きます。

治療後

完成した入れ歯

完成した目立たない入れ歯です。

※追加で歯茎の色を再現する事も可能

キーポイント

１、治療用入れ歯で歯ぐきの形を整えていき、かみ合わせの調整を繰り返しズレを修正しております。

２、入れ歯の支えに歯を保存しております。

３、将来、余儀なく抜歯になったとしても入れ歯を再作製しなくて良い設計にしております。

治療前後比較

入れ歯の痛みの原因の一つとしてかみ合わせがあります。

かみ合わせがズレたまま入れ歯を作成すると、力のかかる方向により入れ歯が外れやすくなり歯茎に痛みを生じてしまいます。

的確な治療手順が大切です。

現在の入れ歯に悩まれている方＞＞

お口の中の状況は人それぞれです。性格もそれぞれです。

正しい治療法を選択するのも大切ですが、どれを納得して選択するかに重点をおいたカウンセリングが当院の特徴です。

どうぞお気軽にご相談下さい。

監修者情報

院長　加藤 晴康

大阪歯科大学に入学し、歯科医師免許取得。
卒業後は、口腔外科にて研修後、東大阪本多歯科医院にて約10年本多正明先生に師事し、総合診断、補綴を徹底的に学び研究・教育に従事。