今回はアタッチメント義歯の一種である「PAアタッチメント義歯」を使用した入れ歯の症例を紹介します。
アタッチメント義歯とは
アタッチメント義歯は、一般的な部分入れ歯にある金具がついていない入れ歯です。通常の部分入れ歯では「クラスプ」と呼ばれるバネのような金具を残っている歯にかけて入れ歯を支えます。アタッチメント義歯はそのクラスプの代わりに、歯と入れ歯の双方に特殊な連結装置を組み込み、これによって入れ歯を維持していきます。
症例紹介
治療前
主訴
「長く歯医者に行ってなくて歯を綺麗にしたい。」
長いこと歯医者に行っておらず、これを機に綺麗にしたいとの事で来院されました。
綺麗になるのかな?
先生怖いかな?
治療後安心したいな?
しっかり話を聞いてもらえるかな?
たくさんの不安を抱えて来院されました。
患者さんの想いをヒアリングした後、全体をしっかり確認するために精密検査を行い時間をかけてカウンセリングを行いました。
奥歯が崩壊して入れ歯を入れるスペースがない状態
治療後
完成した入れ歯です。
上下共にかみ合わせを整え、笑ったりお話したりして見える部分は自然に。
見えない部分は、しっかり噛む力に耐えれるよう頑丈に。
奥歯でしっかり支えを作ることにより、しっかり噛めて前歯を含めた綺麗な自然感を長持ちさせていきます。
治療前後比較
かみ合わせを構築し噛める様に
奥歯がない期間が長かった為、歯が動いて、入れ歯を入れるスペースがなくなってしまいました。
さらに、奥歯がないことにより上の前歯に負担が生じておりました。
かみ合わせをしっかり再構築し、噛める様に強度を持たせ見た目が入れ歯と分からない様に自然に仕上げました。
先を見据えて状況の変化に対応できる様に設計するのがポイントです。
お口の中の状況は人それぞれです。性格もそれぞれです。
正しい治療法を選択するのも大切ですが、どれを納得して選択するかに重点をおいたカウンセリングが当院の特徴です。
どうぞお気軽にご相談下さい。
治療内容 | PAアタッチメント義歯 |
費用 | 50万(税別) |
期間 | 5ヶ月 |
リスク・副作用 | 治療期間がかかります。 |
監修者情報
院長 加藤 晴康
大阪歯科大学に入学し、歯科医師免許取得。
卒業後は、口腔外科にて研修後、東大阪本多歯科医院にて約10年本多正明先生に師事し、総合診断、補綴を徹底的に学び研究・教育に従事。